WHAT GOSPEL IS
ゴスペルとは
「ゴスペル」は「福音」 Good News!
「ゴスペル」は「全面的に余裕を持つこと」
経済的に
精神的に
健康的に
霊的に
That is Good News!
「ゴスペル」は「自由」Freedom!
なににも依存しないこと
なにかにしばられないこと
「ゴスペル」は「癒し」Healing!
心の癒し
過去の傷から癒されること
「ゴスペル」は「許し」Forgiveness!
許しを受けること
ひとを許すことができること
「ゴスペル」は「精神力」Mental Strength!
「ゴスペル」は「認められること」Favor!
歓迎されること
認めてもらうこと
「ゴスペル」は「讃美」Praise!
「ゴスペル」は「力」Power!
「ゴスペル」は「勝利」Victory!
前進するゴスペル・ミュージック・シーン
現在におけるゴスペルは、事実いかなる指標によっても成長株の音楽産業だ。「ホーリー・ホップ」と呼ばれるヒップホップの編集スタイルのおかげで、トネックス、へゼカイヤ・ウォーカー、ヨランダ・アダムス、メン・オヴ・スタンダード、トリニティ5:7、ディートリック・ハッドン、キム・ブレル、アノイテッド・・・のようなこれからの世代を担うアーティストたちが、こぞってゴスペル・ミュージック・シーンで大活躍しているのだ。フレッド・ハモンドとラジカル・フォー・クライストの「pages of life」の大ヒットによって、ハモンドは100万枚を超えるほどのCD売上でプラチナ・セールスを打ちたて、カーク・フランクリンと並び称されるほどになった。ハモンドは、こう証言している。「運が良かっただけと言う人もいるよ。彼らは、僕がここまで来るには地道な道のりがあったということを全然わかっちゃいない。これは、まさに努力の賜物なんだ。僕は、もう20年間もゴスペルを続けているからね。たくさんの若者たちのグループが、いつか報われる日が来ることを夢見て努力しているのさ」
事実、懐かしい曲から都会的な曲まで、どれを取っても売上絶好調のゴスペル・レコード会社は、我が世の春を謳歌しているところだ。リチャード・スモールウッドやドニー・マッククラーキンらが所属するシエラ・マネージメント社のオーナー、ロジャー・ホームズは、報道陣にこう語っている。CDを出すたびに20万枚以上の売上を示すアーティストなどざらにいます。ドニーは40枚近く売れるし、シーシーはゴールド・セールス(50万枚以上の売上)を示し、リチャードのアルバムは発売日までに8万5千枚の予約が入ってしまったんだから。『healing:live in detroit』(リチャード・スモールウッド)は、発売後の1週間で5千500枚が売れました。まさに驚きです」
さらに、ゴスペル関係のテレビ番組が増えているという現実もあるのだ。カーク・フランクリンのイースター・パー・ビュー・コンサートとそれに続くPSB局特別番組は、黒人音楽月間内に放映されて40%近い視聴率を獲得したのである。
さらに特筆すべきことは、今までゴスペルとは何の関係もなかったアーティストたちの中で、ゴスペルの世界に入る人が増えてきているということだ。ローリン・ヒルは、‘‘99年初め、グラミー賞授賞式のあいさつの中で聖書のことばを朗読した。デュール・ヒルのメンバーであるメイズは、最近ゴスペルに転身し、ゴスペルを始めるためにグループの脱退をはかり、さらにケリー・プライスも、ゴスペル界に参入しようと計画中のようである。
~ゴスペル・ミュージックの歌詞の真意は昔から変わっていない、
と証言しているレコード会社が多いのだ!~
「ゴスペルらしさを失くしたゴスペルの歌詞を書くアーティストは、誰もいません。ゴスペルが伝えたいメッセージを水で割って薄めているようなアーティストは、ゴスペル界には一人もいないのです。」と証言しているのは、ヴェリティ・マギーである。「ラジオでゴスペル・ラップ・アーティストの歌を聴いたんだけど、歌っているメッセージはとても奥深いものだったわ。わかるでしょう?それが、ゴスペルなのよ。それと同時にポピュラーなR&Bの放送曲でこういうゴスペルがかかるのを聴けるなんて、本当にとても気分がいいわ。このことは私にとって、ゴスペル・メッセージはもはや、リスナーが毛嫌いするようなものではないと考えている番組作成者が増えていることを物語っているのよ」
クリスタル・ローズ・レコードの社長、ブライアン・スピアーズは、次のように記している。「若いアーティストたちの音楽が投げかけているメッセージは、さらにゴスペルの原点に近いものとなっている。歌詞の内容は、さらにストレートで率直なものとなっている。ゴスペルは、そのメッセージに妥協を許さずにして、今まさに現代のトレンドとなっているのだ」
ゴスポセントリックのヴィッキー・ラテイレードは、ゴスペルが今でも純然たるゴスペルであり続けていると断言しているのである。「私たちは、ゴスペル・ギャングスタッズが音楽を通して人々に訴えかけようとしていることへの情熱のゆえに、本当にエキサイトしているんです。痛烈なラップ・メッセージに込められた、彼らの真の生きざまから出てくる証は、有無を言わせずにして人の心を動かしてしまうほど、人々を圧倒してしまう力が、あるのです。そのゴスペル・メッセージの中には、若い人たちにとって本当に教訓となるような、彼らが聞く必要のあるメッセージが込められているのです。だから、このヒップホップ・ゴスペルは、確実に私たちにとってトレンドなのです。それから、私たちにはトリ二ティ5:7というアーティストもいます。彼らの次のプロジェクトは、今までよりもさらにヒップホップな仕上がりになる予定です。彼らも若い人の心をとらえたいと願っていますから」
「今、消費者のニーズは多様性を帯びていますと言っているのは、マッスル・ショールズ・サウンド・ゴスペルというレコード会社の取締役であるテレサ・スティンソンだ。「それに加えて個々のアーティストのしていることが複雑化しているので、『WOW!ゴスペル』のように、有名なアーティストたちのヒット曲を集めて一度に多数のアーティストたちの魅力を楽しんでもらうという企画は、たやすくできるものではありません。私たちの専属のアーティストであるメン・オヴ・スタンダードにとって、1999年は最高の年になりました。私たちの私たちは4ヶ月で6万枚近く売上げて、ビルボードの「ゴスペル部門でトップ10入りを果たしつづけたのです。「WOWゴスペル」では、カーク・フランクリンやフレッド・ハモンド、シーシー・ワイナンスといった有名なアーティストたちの作品を楽しむことができ、マラコ・レコードの『Heritage of Gospel』やドリーム・ワークスたちの様を異にした作品を楽しむことができるのです」
どんなゴスペルが人々の心をとらえ、どんなゴスペルが人々の心をとらえないのかについて、我々皆が、心得ている一つのことがある。純然たるゴスペル・メッセージを真っ向から語っているゴスペルは、人々の心に働きかけ、人々の人生を変えるほどの力を持っている。2000年の開幕を迎えて、次のムーヴメントを織りなすアーティストたちがだれであろうと、純粋なゴスペルのもつ内に秘めた力は変わらないのである。そして、その目に見えない力が、人々をゴスペルへと駆り立てていくのである。